空家等対策の推進に関する特別措置法、いわゆる空き家法が施行されて、倒壊する危険のある空き家は行政が解体撤去することが出来るようになりました。
これで、町の空き家問題は片付くのでしょうか?
私はNoだと考えます。
空き家を行政が解体撤去しても、家が無くなるだけです。
その街に空き家が無くなる変わりに、空き地が増えるだけです。
街は活性化しませんよね。
空き家を壊して無くしていくとどうなるのか?
答えは地方にあります。
弊社では地方の物件の売却依頼を多くいただくのですが、空き地が目立つエリアが多くあります。
空き地が目立つエリアで普通に販売しても、成約に至る可能性は極めて低いです。
なぜでしょうか?
既に空き地が沢山あるエリアというのは、イコール「購入希望者がいない」と言えます。
そのエリアに住みたい。という人がいれば、空き地の所有者に交渉するなり何とでもなります。
空き地のまま放置されている土地があるということは、市場性が極めて低いわけです。
建物を壊して空き地にすればするほど、街は閑散としてゆくのです。
では、どうしたらよいのでしょうか?
「住人を増やす」以外にありません。
街は人が作るもの。
街の活性化は住人無くして成しえません。
空き家は壊すのではなく、再生することが重要だと私は考えます。