今回は一戸建てが貸しやすいのか貸しにくいのか?を考えてみたいと思います。
結論を先に書きましょう。
かなりの大家さんが誤解していますが、一戸建ての賃貸需要は非常に高く、貸しやすいです。
市場に出ている貸家は常に少なく、慢性的な供給不足なのです。
実際に不動産データーベースを使って調べてみました。
検索条件:東急東横線反町駅 賃マンション(アパート含む)、貸戸建て
賃貸マンション437件に対し、貸家は6件。
戸建ての賃貸物件はマンションに比べて、圧倒的に数が少ないことが分かります。
どうしてこんなに差がでるのでしょうか?
所有者を考えると見えてきます。
貸しマンション、貸しアパートの所有者の多くは、地主さんや不動産投資家です。
対して、貸し戸建てはどうでしょう。
こちらのオーナーのほとんどが、地主さん、不動産投資家以外の一般の方です。
地主さんや不動産投資家は、投資対象として貸家を選らばないのです。
理由は簡単。
「収益性が低いから」です。
土地に集合住宅を建てた場合と戸建てを建てた場合、集合住宅のほうが収益が上がるのです。
当然、収支が良い物件が増える。ということです。
ただし、一軒家の賃貸は大変です。
修繕工事費用が高額になるからです。
そもそも、集合住宅に比べて面積が広いこと、そして
外壁、屋根という外部の工事も必要ですからね。
内外装の工事費で500万円かかることも珍しくなく、高額なリフォーム代の捻出は、貸家供給が少ない要因の一つなっています。