白石隆浩容疑者が引き起こした、神奈川県座間市のアパート殺人事件。
2カ月間に9人を殺害し遺体を解体、頭部など遺体の一部をクーラーボックスに入れて自室に保存していた。
おぞましい事件です。世間的にも許されるものではありませんが、大家としても、たまったものではありません。
実はあのアパート。
超有名スポーツ選手の親が所有している不動産なんだとか。
座間市の殺人事件の例は少し極端ですが、物騒な世の中です。
犯罪を100%未然に防ぐことができれば理想ですが、現実的に難しいのは言うまでもありません。
しかし100%防止は無理としても「できるだけ犯罪を抑制するためにどうすればよいのか?」大家として考えていくことは大切です。
セキュリティーがしっかりしている賃貸住宅程、犯罪者が居住を敬遠する傾向が高まります。
つまり、「変な人が住みつかない」ということです。
今回は、賃貸住宅の防犯について解説していきたいと思います。
1ホームセキュリティー
セコム、アルソックが代表的企業で、今更説明は不要かと思いますが、センサーに異常があると待機している警備員が現場の急行してくれるというサービス。
ステッカーが貼ってあるだけで、犯罪の抑止力が働きます。
また、警備員急行するので、起きてしまった犯罪の被害が少なくする効果も期待できます。
防犯という意味では最も効果があります。
ちなみに料金ですが、記事作成時点で、セコムは月額4,300円(機器レンタルパック、初期費用:工事料43,000円(税別))に対し、アルソックは月額6,870円(初期費用:53,000円)
それなりにコストがかかるので、導入にあたっては入念にマーケット調査が必要です。
また、セキュリティー会社は値段だけではなく、警備員の待機所が不動産からどれだけ離れているか?という点も重要なポイントです。
離れていればいるほど、到着までの時間がかかりますから。
セキュリティーサービスは他にもありますが、導入に関してはやはり値段が気になる所ですよね。
5社のセキュリティーを一括で見積もり依頼できるサイトがあります。
2オートロック
言わずと知れたセキュリティーと言えば外せない設備ですね。
デメリットは非常に高価な点です。
規模にもよりますが、200万とも300万とも言われます。
多額のお金がかかることが分かっているので、既存の賃貸住宅のオーナーさんは見積もりを取ろうともしないことが多いですね。
既存の建物に設置する場合、入り口だけではなく敷地の周囲全部をオートロックに対応させる必要がありますので、単純な設備代だけではなく、フェンス工事などの必要も発生することが珍しくありません。
入り口だけオートロックで駐車場から簡単に出入りできてしまう、形だけのオートロックって意味がありませんからね。
3防犯グッズ
これまでの二つは効果絶大ですが、気になるのはやはり値段ですね。
これから先は、もう少し手軽にできる防犯手法をご紹介します。
・ポストに鍵
このようなポストは、もう見るからにダメだと、普通の大家さんなら分かると思います。
明らかにプライバシーゼロで、届いた郵便物が誰でも簡単に見る事が出来てしまいます。
そもそも、他人の郵便ポストを勝手に開けることは違法であることは当然ですが、だからと言ってノーガードではマズいです。
鍵がかかる個別のポストは入居者の安心に直結します。
・防犯カメラ
「見られている」という意識付けがあるだけで、人間の行動は変わります。
不法投棄の抑制にも効果抜群です。
・鍵
一つよりも二つ。
普通の鍵よりも、ディンプルキー。
ディンプルキーよりも、カードキーや電子キー
・防犯フィルム
ドライバーがあれば簡単に窓ガラスは割れてしまいます。
窓ガラスが割れれば、カンタンにクレセントを解除できますので室内に侵入されてしまいます。
この予防には、窓に貼る防犯フィルムが効果的です。
1枚3,000円から4,000円程度で売っていますので、お手頃に防犯力がアップ可能です。
良く間違われるのは「飛散防止フィルム」です。
こちらの商品は似ていますが、防犯性は高くありませんので注意してください。
防犯フィルムを買う時は、CPマーク(官民合同の安全基準)が付いているものが安心です。
・防犯アラーム
窓が開いたり、振動したりするとアラームが鳴る装置です。
泥棒は、目立つことを非常に嫌いますから、窓をこじ開けようしている時に大きい音が出ると、それだけで退散する可能性が高いです。
お手軽な割に効果も高いですが、自分が使う時にいちいち解除しないといけないのはちょっと面倒な部分でもあります。
あまり安いアラームを付けると、台風の時の振動でも鳴ってしまうという笑えない話も聞いたことがあります。
・センサーライト
人感センサー付きのライトなどが代表的ですね。
動きがあるとライトが点灯します。
アラームと同じ効果が期待できます。
センサーライトは、時間帯でオフにできるものがオススメです。
・窓サッシ用補助ロック
窓の上又は下につける補助のロックです。
泥棒が窓ガラスの真ん中と、上下いずれかを割らないと室内に侵入できないので、室外での時間を要することで、室内侵入の予防が期待できます。